安全を確保するのではなく、稼ぎにいくという考え方。

(前回からの続きです)

 

車間を詰めての列車走行、そしてローテーションの練習にある程度メドがつき、ようやく走行強度を上げて練習する準備が整いました。

ここからがいよいよ“欲張り朝練”の練習本番と言ってもいいのかな?

ようやくトレインを組んでの巡行トレーニングの開始です。

 

今回のメンバーはその走力に大きく開きがあるようなので、ここでも3つに班を分けて走行してもらうことにしました。

ひとつが30km/hトレイン、もうひとつが35km/hトレイン、そして最後に40km/hトレイン。

ある程度、追い込んでのトレイン走行はある程度脚が揃っていないと危ないですからね。

 

ということで、まずは30km/hトレインからコースイン。

スピードの遅いトレインからスタートさせれば、速いトレインが追い抜くときの練習にもなりますし、メンバーが加わったトレインが速すぎると感じたらひとつ遅いトレインに移ることもできますからね。

 

ということで、お次は35km/hトレインをスタートさせたかったのですが、全員がトイレに行きたがって神戸空港に直行www

とりあえず35km/hトレインは不在のまま、40km/hトレインを発進させました。

 

40km/hトレインではこれまで僕のお手伝いをしてくれたメンバーを中心に、かなりいい感じに統制のとれたトレインが形成されていました。

特にコーナー脱出時のインターバルや、先頭交代直後にペースが上がりすぎるといったありがちな現象が起きないので、その速度の割にはラクに走行ができる印象でした。

 

「あー、しんどぃぃぃいいい!!」

これに大喜びだったのが途中参加のゆうさん

本当にしんどかったらそんなにしゃべれませんわwww

 

一方で本当にしんどそうだったのが、さきほどみんなでトイレに直行した35km/hトレインのみなさん。

DSC_2532

上の写真はまた別の時のものなのですが、ご覧のようにコーナー脱出時にインターバルがかかりすぎて、後方では中切れが起きそうになっていました。

これは先頭を牽いている人が、コーナー脱出後すぐに鋭く加速しているから起こるんですよね。

それに加えて、神戸空港島のコースは風が強く西向きと東向きで追い風と向かい風が切り替わるのですが、どうも向かい風で先頭を牽く人が頑張りすぎている様です。

そこで一周だけ僕が35km/hトレインの先頭固定で走ってみることにしました。

 

とにかく加速はジワリと上げること、あとは向かい風では頑張りすぎないこと。

そうすることでトレイン後方では安定した車間を保つことができ、無駄なインターバルもかからないので脚を温存でき、例えば普段のライドではみんなで協力して速く遠くまで走ることができるようになるんです。

あとはコーナー脱出時にトレイン後方にいても千切れにくい走り方を伝授してみたり・・・

これについてはここでは内緒w

参加してくれた人だけの秘密ということにしておこうかなwww

 

30km/hトレインは和気あいあいと楽しく走っている印象でしたね。

神戸空港島のコースだと、例えば40km/hトレインから脱落した人は一度30km/hトレインで脚を回しながら回復を促してから35km/hトレインなり40km/hトレインなりで再び頑張るっていう走り方もできます。

裏技的ではありますが、往復コースなので途中でUターンすればショートカットもできますしね♪

メンバー間の走力に開きがあっても、全員がそれなりに楽しめる練習会にできそうです。

 

 

そして時刻は午前10時に・・・予定していた時間通りに“欲張り朝練”はおしまいです。

そしてここからが今夜の記事の本題です。

今回の朝練の最後に、僕はこんなことを言いました。

 

「今日、実践した練習は神戸空港島みたいなところだからできることで、場所・時間などの状況によってはやるべきじゃないことも含まれています。

 それをしっかりと自分自身で判断して、臨機応変に今日練習したことを取り入れて走ってみてください。」

 

この発言の意図を説明するために、前回の記事についたダイズさんのコメントを引用します。

daizkome

今回の朝練で僕が車間を詰めた列車走行をしたことに対して、安全性を最優先にするならば車間は確保した方がよい、という趣旨のコメントです。

以前から、ダイズさんは僕の前でも同じような指摘をしてくれていました。

その指摘を受けてから僕は考えていました。

本当に車間を詰める必要はあるのか?って。

今の僕はこう思っています。

 

うん、ダイズさんの意見に全くの同感だね!

 

矛盾している様に思いますよねw

僕は安全のため普段のライドでは必要以上に車間を詰めるべきではないと考えているのに、そんな僕自身が安全に遠ざかる行為をしているから当然です。

でも敢えて“欲張り朝練”では車間を詰めた列車走行を取り入れました。

そして今後も取り入れていくつもりです。

もちろんそれには理由があります。

 

例えば、車間を1m空けた列車を組んだとします。

Aさんは1m空けた列車しか組んだ経験がありません。

一方でBさんは30cmまで車間を詰めた列車を組んだ経験があります。

さて、ここで質問です。

同じ1mの列車を組んで、より安全に走られるのはAさん? それともBさん?

 

僕はBさんの方が安全に走られると思うんですよね。

Bさんは安全面ではよりシビアな状況になる30cmの車間の列車で走った経験があるので、1mの車間を空けたトレインではAさんと比較すれば余裕が生まれるはずです。

そしてこの余裕は、何か危険が迫ったときに対応するためのマージンになると思うんです。

 

“欲張り朝練”はその名の通り練習です。

神戸空港島の路肩が広くて交通量の少ない安全な場所で、ややシビアな状況で走ることに慣れておく。

そしてダイズさんの指摘通り、普段のライドではここまで車間を詰めて走る必要は無いでしょう。

だから普段のライドでは“欲張り朝練”のシビアな状況から比べると余裕が生まれるはずです。

それが安全につながるという考え方を僕は持っています。

 

安全へのアプローチは2種類あると思うんです。

ひとつはできるだけ危険なことをしない。

これは危険から遠ざかって「安全を確保する」方法ですね。

もうひとつは自身の危険に対応する能力を高める。

こっちは「安全を稼ぎにいく」方法と言えばいいのかな?

 

安全を確保するのではなく、稼ぎにいくという考え方。

“欲張り朝練”の安全へのアプローチは後者の方ですね。

たぶん神戸空港島での練習を終え神戸市役所へ戻るために列車を組んで走っている時、参加されたみなさんはホッとしていたと思います。

練習中とは違って車間を空けて走っていましたからね。

そのホッとできる部分が余裕であり危険に対応するための安全マージンなんですよね。

そこをより多く稼いでいくことがいい練習だと思うんです。

車間を詰めて走ることもそうですし、最後に追い込んで走力向上を目指すことも全ては安全に繋がっていくと僕は考えています。

さらに危険への対応能力や走力の向上は、ロードバイクで楽しめる世界を広げてくれることにも繋がりますしね!

 

今回参加していただいたみなさんの中には、そこまでグループライドの機会が多くない人が半数以上いたと思います。

もしくはほぼ100%ソロで走っている人もいたはずです。

ひょっとしたら練習中に、「列車走行の練習しても普段はソロで走るのに役に立つんやろか?」なんて思っていた人もいたかもしれません。

あの場ではそんなことを思ってて言えませんよねwww

でもあの車間を詰めたシビアな状況で練習しておけば、絶対にソロで走るときの余裕が生まれるはずです。

ハンドサインもソロで走っているときに出す癖をつけておけば、車や歩行者に対する安全性があがるはずです。

だからなにかひとつでもこれから実践してみようってやってくれたらとっても嬉しく思います。

dsc_2535.jpg

第1回 欲張り朝練。

僕は参加してもらったみんなに何かを伝えられたかな?

伝わっているといいな。

そして朝練で自信をつけて、例えばレースとかロングライドイベントとか、ロードバイクで楽しめる世界を広げていってもらえたらいいな。

 

まだまだ課題はたくさんあって、やってよかったのかどうかまだ分からない“欲張り朝練”なのですが、いつか“欲張り朝練”で練習したことが、参加してくれたみなさんの役に立つ日が来たならば、その時こそが「欲張り朝練、大成功!」ってことになるんでしょうね。

そんな日が来ることを願いつつ、またみんなで「清く正しくたのしんどく!」、空港島で練習したいと思っています♪

 

<走行ログ>

時間:2:57:41 距離:79.05KM 獲得標高:210M
AVE.:26.7KM/H 平均心拍数:138BPM 平均ケイデンス:73RPM
消費カロリー:1,406CAL 気温:10.0 – 16.9 – 26.0

 

第2回 欲張り朝練は5月28日(日)開催予定です!

 

以上、業務報告終了!

 

次もみんなで楽しく練習したいと思います♪

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12件のコメント 追加

  1. タフBee より:

    どうもです( ̄^ ̄ゞケイレイ!
    なるほど、安全を稼ぎに行くという考えですか~(笑)
    集団走行も1つの技術と考えれば、一人一人の技量と経験値が上がれば余裕が持てるってことですね!

    いいね

    1. 住友輪業 より:

      集団走行は技術以外の何物でもないですね。
      僕の周りの人について考えてみると、集団走行がうまい人は危険物の発見が早いです。
      たぶん視界が限られている列車後方でも前走者に頼らずに自身で危険を発見しようと注意しているからだと思っています。
      だから普段はソロで走っている人でも、集団走行の練習はしておいた方がいいと確信していますよ。

      いいね

  2. カメおか より:

    先日は、ありがとうございました。いろいろと勉強になりました。
    コーナ脱出時のコツありがとうございます。ただ、そもそもコーナリングスキルがないことを痛感しました…
    安全マージンやマナーなど、もっとスキルアップしていきたいです。ほぼソロなので、なんとなく感じ始めていたことを記載して頂けてる気がしました。思い切って参加してよかったです!!
    また、よろしくお願いします!!

    いいね

    1. 住友輪業 より:

      こちらこそ、ご参加ありがとうございましたm(_ _)m
      コーナリングスキルについては、コーナリングスピードが上がりすぎるとそれはそれで危険とも考えられますので、鍛えるべきか否か意見が分かれる所ではありますが、コーナリングが下手な僕なりに安全に曲がる方法はお伝えできますので、次の機会には是非聞いてくださいね♪
      またよろしくお願いしますm(_ _)m

      いいね

  3. ちゃーりー より:

    ご無沙汰してます。
    僕も住友さんの意見に賛成ですね。レースや、ロングライドイベントでよく見る光景ですが、集団走行に明らかに慣れていない人がある一定数いるということです。特にレースのような環境になると慣れていない人が恐そうに走っているのもみます。
    いま、自転車ブームで市民レースも増えてますがそこで安全に走るにもタイムが関係ない、飛び出してくるものがない状況で練習するというのは有意義なことだと思います。
    以上ちょっと思ったことでした。

    いいね

    1. 住友輪業 より:

      こんばんは。
      以前、観戦したレースでC2を走った大学の競技部の子たちの会話が耳に入ったことがあります。
      「やっぱ市民レースは走りたくない。こんなん怖すぎるやろ!」
      彼らは集団走行練習を基本から徹底して畳み込まれているでしょうから、市民レースではトップカテゴリに近いC2でもアラが目立ったんだと思います。
      本当にレース、特にクリテをするなら集団走行の基本は実践しておかないといけませんよね。
      レース経験が浅い素人の僕の練習会がどこまで役に立つのかは未知数ですが、まーやらんよりはマシやろーって感じで気楽につづけてみます♪
      それが誰かの役に立てば嬉しいなぁ。。。

      いいね

  4. タータン より:

    いつも陰ながらブログを楽しみに拝見させていただいております。
    普段は3〜5人で100km圏内をゆっくりと走ることが多いのですがどうしても走力の差が後半出てきてしまい振り向くと1人居ない!って事が起きてしまいますが、今日のブログを読んで反省したのは、「遅れる人が全ての原因ではなく、先頭のペースが後方に影響を与える」と言う事です。
    前にコギコギさんがおっしゃってたのを思い出しました。信号待ちからのスタートも先頭の人は後方のクリートをはめ終わる音をちゃんと確認してから加速しだす!と言う事。
    ありがとうございました。

    いいね

    1. 住友輪業 より:

      楽しみにしていただきありがとうございます。
      ブログ更新の励みになります。

      もうひとつオススメとしては、列車前方からのハンドサインや声出しに対して、後方の方が「はい!」とか「りょーかい♪」とか、声を出してリアクションする方法もいいですよ。
      リアクションの声の大きさや反応速度によって後方の方の疲労度が分かりますので、もしよかったら仲間内で取り入れてみてください。

      いいね

  5. Tommy より:

    良い朝連ができたようですね。
    私の場合、トレイン走行は経験不足ということもあり、苦手意識が強いです。
    楽しむというより緊張感満載で疲れてしまいます。
    時にはそのような緊張感を持って走ることで、安全走行の意識も向上するような気がしています。単なるサイクリングだけならそれはそれで余計な緊張感は必要ないのかも知れませんが、イベントなどの集団走行で走ることがある場合普段からのトレイン走行は必要なことだと思います。ハスることへの恐怖感はトレイン走行中常にあります。慌ててハンドル操作さえしなければ危険が回避できることを始めて知りました。今後の参考にさせていただきます。

    いいね

    1. 住友輪業 より:

      仲間と参加者に恵まれたおかげで僕もいい体験ができました。
      普段は苦手意識のある行為は必要十分なマージンを確保して行うべきですが、たまには苦手意識を克服する練習もできたらいいですよね。
      ハスったときの対処については、停止状態で仲間の後輪に押し当ててみてください。
      いざと言うときにその時の押し当てる感覚が役に立つはずです!
      あと、こちらに戻られるときはコメントでお知らせくださいね!
      Tommy練、ありますよーwww

      いいね

  6. Tommy より:

    いつも丁寧なご返事ありがとうございます。
    初心者ながら少しづつ苦手意識を克服したいと思います。
    色々と帰省のタイミングを目論んでいます。
    六甲ヒルクライム、アワイチ、だるま珈琲ライド等々
    それにプラスしてTommy練!
    今までは仕方なく帰省って感じでしたが、何か口実をつけて
    帰れないか?なんて考えています。
    その時は、よろしくお願いいたします。

    いいね

    1. 住友輪業 より:

      いえいえ、書いた記事にコメントを頂けることはブロガーとしてとっても嬉しいことなので当然です!
      Tommyさんがこちらに戻って来られる日を楽しみにしています。
      Tommy練だけでなく、都合がつけば西播磨などでのライドもご一緒させてくださいね!

      いいね

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