(前回からの続きです)
清く正しいロングライドを楽しむ組と、レース経験者によるマスタング組(以下「マ組」)に分けて、洲本への平坦巡航区間の走行が始まりました。
淡路夢舞台前を通過するより先に、マ組のうちのひとつ、AKIRAさん・キタノさん・はこぶねさんの3人列車がカッ飛んでいきましたw
追い抜かれざまに「こんな強度、5分も持たねぇ~!」と先頭を牽くはこぶねさんの叫びが聞こえましたが・・・
自分で先頭牽いとるんやから別に強度の上げ下げは自由なんやで?
まあ、危険のない範囲内で自分たちで楽しめる強度でいってらっさーい(ૢ˃ꌂ˂⁎) ウシシ
追い抜かれた僕たちは28~32km/hくらいの巡航速度をキープです。
まだまだアワイチは始まったばかり。
後半にも脚を残せるように、一定ペースで脚にかかる負担の強弱が無いように気を付けて走ります。
尚、上の写真を撮影後、先頭交代サインを出しましたが、UGさんが反応せず・・・
あっ・・・そういえば、UGさんには列車走行と先頭交代手順についてお伝えしていませんでした(ノ≧ڡ≦)テヘペロ
UGさん、いきなりの無茶ぶりすみませんでしたorz
うーん、先頭交代の手順の共有化は水仙ラインでAKIRAさんあたりに丸投げしようそーしよう!
そして僕が3つ目のKOM(= キング・オブ・丸投げ)を獲得するんだ٩(๑´3`๑)۶
なんてことを考えてたら津名辺りでUGさんの後輪に降臨w
さては4つめのKOM(= キング・オブ・メカトラブル)狙っとるな!?
さて、以降は信号待ちを利用しての先頭交代を行い、僕が参加する清く正しい組のグー班では全員が先頭を牽く機会に恵まれました。
主催者が晴れ男過ぎたおかげで天気に恵まれとっても気持ちがいい♪
・・・のですが。
ちょっと気になることがひとつ。
Oscarさんが先頭を牽いているときのことです。
まず、下りになると脚を止めることが多く、後続がブレーキを多用していたこと。
別にスピードをガンガン出すためにモリ漕ぎしなくてもいいのですが、下りのスピードアップで空気抵抗に負けないくらいには軽く漕ぎを入れた方が良いです。
これは列車走行の後続の追突防止の観点からもそうですし、なによりロングでは危険の及ばない範囲で重力もうまく加速に使った方が、脚を使わずに平均速度も稼げるようになります。
まあ、それについてはコンビニ休憩の時に指摘すればいいや・・・と思っていましたが、今度は1~2%ほどのゆるい上り坂・・・というよりは上り基調の平坦路にて。
ギヤを軽くせずに平坦でのスピードを維持しようとグイグイと漕いでいました。
二番手の土建屋Naoさんが思わず「速い~!!」と口にするほどでした。
これはソロではなくグループライドではありがちなことですね。
「後ろの人に遅いと思われたくない!」とか「牽いてるから頑張らなきゃ!」と、気を張ってしまって、その結果思った以上に踏んで脚を使ってしまうんですよね。。。
ちなみにOscarさんから先頭を引き継いだ土建屋Naoさんも、指摘するまでは上り勾配が増してもギヤチェンジはしていなかったですね。
あとでその時の心境を聞いてみると、やはり上記のように思ってしまっていたようです。
そこは後ろの人に「走り方がうまい!」と思ってもらいましょう。
そして前を牽いていれば後ろの人よりしんどいのですから、上りはいつも以上にラクするイメージでゆるく脚を回しましょう。
具体的にどうするのかと言えば、勾配が1%でも上がれば脚にかかる負担を自分自身で感じ取ることができるはずです。
負担を感じ取ったならば、ギヤを一段ずつ丁寧に落とせばいいんです。
ケイデンスが同じならばギヤを落とせばスピードも落ちます。
しかしロングライドでは無理してスピードを維持すれば、よほど脚が強くない限り、坂で落ちるスピード以上にライド後半のスピードが落ちてしまいます。
グー班の3人は、僕が先頭を牽いているときに上り基調でどんどんシフトダウンしてスピードを落としてゆくのを見て、「えっ!?こんなにラクな速度でいいの?」と思ったでしょうねw
「脚を残してギヤを残すな。」
それがロングライドでの鉄則です!
脚に負担のかかる上り勾配では素直にギヤを軽くする。
脚に負担のかかりにくい下り基調では、安全なスピードの範囲内でギヤを重くして軽~く回す。
その両方を意識すれば、上りでギヤを軽くして失ったアベレージは下りである程度取り戻せます。(重ね重ね書きますが、安全なスピードの範囲内でです!)
で、その結果ですが、洲本までのアベレージは29.7km/hでした。
巡航速度が28~32km/hほどということと、信号停止がある公道ということを考えれば、かなりいいアベレージですね。
そしてそんなアベレージでも脚は残ったまんまということが最も大切なことなんです。
この走り方であれば、多少の上り基調・下り基調があっても基本的に平坦路であればAve.30km/hのキープは簡単です。
速く走るためにはしんどいところで頑張らない、しんどくない時に休まない。
そして2×10、もしくは2×11速もあるギヤを脚を残すために使い切る。
それだけでライドの距離は驚くほど伸びます。
さて、一方で前半からカっ飛んで行った「マ組」の方々ですが・・・
なんと洲本までAve.36km/hオーバーで走ったそうなw
プロや実業団選手レベルの人の一部を除けば、これくらい速く走るにはある意味ここまで書いたこととは逆で、ギヤに合わせて脚を使わなければいけないと思います。
そして「マ組」はここまで追い込んで速く走った結果、当初伝えていた洲本から最後尾までのマスタングを全会一致で放棄www
まああれだけ追い込めば休憩が必要ですよね。
そして休憩中は速度は0km/h・・・
例えばアワイチで言うと洲本まで35kmほど。
そこをave.35km/hで走れば1時間。
対してave.30km/hで走れば1時間12分。
つまり追い込んで走った人が12分休憩しているうちに、ラクに走った人は追いついちゃうんです。
こういうことをちゃんと知っていると、ロングライドはとっても楽しくなりますよ♪
それを象徴するような言葉がはこぶねさんから飛び出しました。
「今日、僕は海なんて見なかったですよw」
おかしいな。。。
僕たちは同じ道でこんなきれいな海を見て笑顔で走って来たっていうのに!
もちろん高強度で走ることを否定するわけではありません。
レースでの目標を達成する喜びを味わうには、高強度で走ることは言わば必須科目ですからね。
僕もそういうことが楽しい時期がありましたから、そういう時期はそういう風に楽しめばOKです。
ひとことにロードバイクと言っても、その楽しみ方は十人十色ですから。
でも僕は最近思うんですよね。。。
ロードバイクの楽しさは、流れていく景色や道の中に数え切れないほど落ちているって。
そしてロングライドは脚を回せばどんどんと走るステージが違う地域に移って行って、そしてその地域特有の景色や道に出会えるんです。
そういうのを楽しむ余裕を持ちながら、しかも距離をラクに延ばせられる走り方を身につければ、ロードバイクの楽しさは爆発的に増しますよ!
さて、洲本温泉郷の先のコンビニではみんな揃って休憩です。
そしてここから先、KOM(ややこしいけど山の方)区間の水仙郷ヒルクライムまでは「マ組」の人も回復走がてら、清く正しい組と一緒に走ることにしました。
ここまでライドは順調そのもの!
しかし次の水仙郷で全てKOMが決定してしまう事件が発生してしまうのです!
その事件は次回にて!
(次回に続く)
尚、「マ組」での出来事についてはAKIRAさんが書いてくれています♪
『速く遠くへ』 – 住友輪業プレゼンツ 欲張りアワイチ ~東海岸 魔の高速巡航編~
うん、「マ組」は「マ組」でやっぱり楽しそうだw
「脚を残してギヤを残すな。」
朝練でも、毎回学ばしてもらって感謝ですm(_ _)m
blogで文字にしてもらえると尚更です
よ(^^)
ありがとうございます♪
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朝練のコースはド平坦なので今回の教訓をお伝えするのは難しいですけどねw
またいろんなところを走ってみましょう♪
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